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喪中に「ひな祭り」のお祝いをしても大丈夫?

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日本では、喪中(1年以内に身内を亡くした人)や忌中(仏教では49日、神道では50日以内に身内を亡くした人)の際は、お祝いごとを避け、静かに亡くなった方の冥福を祈る期間であると言われています。でもこの忌中や喪中に、大事な娘のひな祭りが重なった場合、やはり「お祝いごと」を避ける意味で、ひな祭りも取り止めたほうが良いのでしょうか?それとも「子供の成長を祝うお祭り」ゆえ、祝ってもいいのでしょうか?

<ひな祭りって、そもそもどんな行事なの?>

ひな祭りの始まりは、中国の「ご節句」のひとつの「上巳の節句(じょうしのせっく)」から来ていると言われています。上巳の節句は3月の初めの巳の日とし、水辺に出て不浄を除くための禊(みそぎ)や祓(はらえ)を行い、宴会を催してお祝いをしたそうです。

日本でも日本書紀に「3月3日が上巳の節句」との記述があるくらい、古いものなのです。そしてその上巳の節句が日本の文化と融合し、祓(はらえ)の道具として人形(ひとがた)を用い、人形に不浄を託して災厄を祓うという風習になっていきました。その風習がさらに変容し、食糧事情や医療事情が良くなく、子供が無事に育つことは大変なことから、「上巳の節句」に用いられた人形(ひとがた)は、時と共に子供の病気や災厄を祓い、健やかな成長を祈るものとなっていきました。

そして、この祓(はらえ)用の人形(ひとがた)と「ひひな遊び=幼女の遊び道具」のお人形が結びつき、現在の「お雛さま」が生まれたと言われています。そしてこの「お雛さま」は中世以降になると次第に立派なものとなり、水に流すものではなく「飾り雛」として作られるようになりました。さらに江戸時代になると、平安時代の宮廷を模した雛壇のある立派な雛人形となっていったのです。そして時代が進み「お雛さま」は保存され、3月3日に娘の幸せを願って人形を飾る風習が行き渡っていったそうです。「上巳の節句」は別名、「桃の節句」とも呼ばれていますが、この由来は「桃が咲く時期だから」というだけでなく、桃には邪気を払うという魔除けの信仰もあったから、と言われています。

長くなりましたが、ひな祭りとは、娘の災厄を雛人形に託すことによって、健やかな成長と幸せを願う、親の愛情溢れる行事だったのですね。

<忌中や喪中にひな祭りを祝ってもいいの?>

上記を考えますと、忌中や喪中にひな祭りを祝うこととは、「お祭り」というより、娘の成長を願う、素朴な祈りの行事とも取れますよね。ということで、大々的なパーティや大騒ぎをする訳でなければ、忌中であれ喪中であれ、ひな祭りを祝うことは何の問題もないと考えられます。

神道では神、仏教では仏になる亡くなった方の霊も、きっと可愛い身内のお嬢ちゃんの健やかな成長と幸せを望んでいる筈です。亡くなった方の冥福を祈る気持ちと親として子供の健やかな成長を祈る行事。それらは一体化しても何ら問題ないとは思いませんか?

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